ファリネの口コミを20代の女性限定で紹介しています。
ファリネの口コミを調べていると、
口コミとは関係のない話しが続いた後にちらっとした口コミが紹介されていたり、「使ってみて良かったです!」っていうさらっとした口コミが紹介されていて、正直「これってホントの口コミなの?」みたいな口コミをたくさん見かけますよね。
大手ネットショップでも、「ファリネが今日届きました!まだ使ってませんが届くのが早かったのでとりあえず☆5です♪」みたいな口コミも多かったりで、ホントにニオイで悩んでいる私たちにとって、「知りたい口コミそれじゃないって!」って内容がホントに多くて・・・。
このページではファリネの口コミを「小説風」に紹介しています☆
口コミがかなり濃い内容になっているので、ファリネのリアルな口コミを探している人におすすめの内容になっています。
読み終わるころには、きっとあなたもファリネが欲しいって思っているはずですよ(^^)
ファリネの口コミ①「握手恐怖症だった私が、手汗が消えて初めて素直に手を差し出せた話し」
子供のころから手をつなぐのが怖かったです。
小学生の頃、女の子同士で遠足で手をつないでいたら『べたべたして気持ち悪い~』と言われたことがきっかけで軽いイジメに発展してしまい、それから汗に異常な恐怖心があって、ハンドタオルが手放せなくなったのです。
親に相談しても『そんなことくらいで?』とまともに相手をしてもらえず、臭いまで気になりだして、カサカサになるまで石鹸で洗ったりして、強迫神経症のような状態にもなりました。
誰かに物を手渡すことも怖くなり、どんどん対人の自信がなくなってきたのです。
研修生の彼との出会い
中学高校、そして大学と、地味に過ごしてきたのですが、就職して研修から配属まで一緒だった同期生に素敵な男性(Aさん)がいて、ちょっと良いなぁ、と思うようになりました。
そのAさんは遠方から就職を機会に上京してきた人で院卒なので2歳年上。
「研修当時の仲間くらいしか遊ぶ友達がいないんですよー」ということでなんとなくランチが一緒になったり、飲み会でも隣になったり。
さっぱりした感じの人当たりの良い男性で、これまで同年輩とあまり一緒にいたことが無かったので、仕事とはいえちょっと嬉しくて、LINEを交換して、いい友達になった、と思っていました。
でも、そんな彼が少しずつ気になってきて、友達以上になっても良いかな、なりたいなー、と考えるようになってきたんです。
ドキドキすると手汗が・・・
ドキドキすると、また手汗が気になってきました。
そんな私の必需品がハンドタオルです。
大学生の頃からは自分でバイトしてちょっと品質のいいタオルをあれこれ選んで使っていて、国産でも有名な産地のものを毎日三枚以上バッグに入れており、それも私を示すトピックスとして語られるようになってしました。
母にも『タオルコレクター』と言われるほどの枚数が集まりました。
でも、これがないと書類が皺(シワ)になったり、カップを手に取ろうとしたらヌルッとして落としそうになったり、冷や冷やすることが相変わらず多かったからです。
スマホで見つけた「ファリネ」
市販の制汗スプレーなど、さまざまなものを使ってみましたが、やっぱり手汗は収まることはなく。
毎日ハンドタオルで拭いたり手を洗って冷やしたり、というくらいしか処置が出来ませんでした。
暑くなってきた初夏のころ、スマホで検索していたらヒットしたのがファリネでした。
ぽんぽん、と叩くようにつけるだけで、手の甲や指までがカサカサになることもなく、サラサラが持続して、さらに小さいのでバッグに入れて持ち歩くことが出来るのも良いなぁ、と思ったのです。
まずオフィスで使ってみようかな、と思ってひとつ注文してみました。
手汗が止まって積極的に
職場で、お手洗いに行くたびにファリネを使うようになったら、驚くほどに手汗がとまりました。
こんなに掌(てのひら)を気にせずに過ごせるなんて、子供の頃以来です。
書類を手にするときにも、キーボードを使う時でも、いちいちタオルで手を拭く必要がありません。
ものすごく気持ちが軽くなりました。
それが態度にも出たようで『なんか変わったね~?』とか『明るくなった!』と言われるようになったのです。
Aさんといつものようにランチに行ったら、並んでいる間に『僕、○○って行ったことが無いんだけど、行ったことありますか?』と聞かれました。
そこは私の大学の近くだったので、美味しいところもいろいろありますよ~などと話をしたら、『こんど遊びに行きませんか?』と誘われたんです。
これまでだったら、私は『え…』としり込みしていたかもしれません。
でも、なぜだか私は躊躇う(ためらう)こともなく『じゃあ、次の土曜にどうですか?』と答えていて、自分でもちょっと驚いてしまいました。
答えてからドキドキしてきて、うわ、また手汗が…と思っていたのですが。
ファリネってすごい。
そのドキドキにも負けず、ちゃんと手汗を防いでくれて、その日のランチの間にも気にすることなくストレスフリーで、楽しくAさんと話ができたんです。
夢のような小雨のデート
『デート』の日。
残念ながら小雨が降っていて、坂道を傘をさして歩きました。
観光地と言うほどではありませんが、ちょっとした人気スポットは歩道が細くて混みあっていたので、Aさんが『そっちの傘、小さいから畳んでこっちに入ったら?』と言ってくれたのです。
距離が一気に近くなりました。
ドキドキしましたが、待ち合わせの前に、駅の化粧室でファリネをぽんぽん、とてのひらにはたいていたので全然平気!
自信をもって頷いて、彼の傘に入れてもらい、その柄を持つ彼の手に自分の手を重ねてしまいました。
自分でもそんな大胆なことが出来るなんてちょっとびっくり。
でも、Aさんはにっこり笑って受け入れてくれました。
その日の別れ際『こんどは浴衣を着て花火を見に行きたいな』と自分から誘いました。
ファリネのおかげで、夏が楽しい!と初めて思えたんです。
ファリネと出会っていなかったら・・・
ファリネと出会っていなかったら、私は自分の傘を手放せなかったと思います。
彼の手や傘に触るのが怖くて、二人の距離も縮まらなかったと思います。
私を手汗から解放してくれて、積極的にしてくれたファリネには本当に感謝しています。
ファリネの口コミ②「初恋の彼とフォークダンスできなかった暗い過去。再会からの大逆転!」
ファリネの口コミ
ターラララララララララ…。
軽快なリズム音がとある中学校の校庭いっぱいに流れている。
誰もが耳にした事のあるメロディに合わせて、校庭の中心でそこに通う三年生の生徒達が体育祭の催し物であるフォークダンスを踊っている。
このフォークダンスと言うのは一体どこのどいつが作ったのだろうか?きっと、どこかの暇な文化の人間が作ったに違いない。
思わず心の中で悪態をついてしまう。
だって、本当は今すぐにでもここから逃げ出してしまいたいぐらい私はフォークダンスが嫌いだった。
だって、私は…。
あ…。次の相手は。
確認しなくても分かってる。
長身で細面のその彼は…私の好きな人…。
どうしよう?こんな手汗かいてる女のコと手なんて繋ぎたくないよね?
嫌われちゃうよね?
「ちょ、どうしたの?」
思わずしゃがみこんでしまった私の元へ担任が駆け寄ってきた。
「ご、ご、ごめんなさい、気分が悪いので帰らせてください…」
その言葉だけで精一杯だった。
社会人になり、彼との再会
「あれ?久し振りだね」
営業先からの帰り道、不意に長身で細面の男の人に声を掛けられた。
辺りを見回しても、私以外人がいなかったのでその人は間違いなく私に声を掛けてきたはずなのに、私はその人の顔に全く心当たりが無かった。
「えっと…」
「え?神谷だよね?オレの事忘れちゃった?」
私の名字を普通に知っているこの人は一体誰?
じっと彼の顔を見上げて記憶の糸を辿っていく。
切れ長の二重の瞳、形のいい眉、整った唇…こんなイケメン、一度見れば忘れないはずなのに…ん?
ん?いや、見た事ある!
「もしかして、鳥山くん?」
「そそ、鳥山…今は名字変わって女屋だけど」
鳥山くんは私の初恋の人で中学時代ずっと好きだった人。
記憶に蓋をしてしまいたいほど、惨めだったフォークダンスが鳥山くんを見た最後だった。
その後、鳥山くんのご両親は離婚して鳥山くんは母方と共に県外へ行ってしまったから。
せっかくの再会から逃げる私
「元気だった?」
鳥山くんは尚も爽やかな笑顔を浮かべて聞いてきた。
「う、うん、元気だったよ、鳥山くん…あ、えっと…」
「いいよ、鳥山で!」
「ありがとう、鳥山くんは元気だった?」
「…うん、まぁ色々あったけど元気でやってるよ。…てか、オレ、神谷の事ずっと気掛かりだったんだけど」
「え?」
鳥山くんがずっと私の事を気にしてくれていた。
それだけで胸がキュンとなってしまう。
だって、私は…。
私はずっと鳥山くんの事が好きだったから。
でも…。
あの時の記憶が甦る。
こうして、ドキドキするとまた手がじめっとしてくるのが分かった。
「あの時さ…」
「ごめん、今日急いで会社戻らなきゃだから」
まだ何か言おうてしている鳥山くんを残し私は足早にそこを去った。
汗の悩みは手汗だけ
どうして私はこんなに手汗がひどいんだろう?
別段汗かきって訳でもない。
ただ手汗だけが非常にひどい気がして。
こんなんじゃ、好きな人ができても手を繋いでデートなんてできない。
一人暮しのアパートの一室で私は自分の手の平をじっと見ていた。
あの時、地獄のようだったフォークダンス。
鳥山くんとフォークダンスしていたらどうなっていたんだろう?
やっぱり、きっと嫌われたよね?
テーブルの上に置いてあるノートパソコンを開き、適当に手汗について検索してみる。
すると。
え?何これ?
画面に写ったのは『ファリネ』と言う制汗剤の紹介だった。
え、すごい。
体験者の話しが載っていたので読み始めると。
みんな、私のような悩み抱えている人たくさんいるのね。
初回は安く購入できるし、買ってみようかな?
そんな事思いながら、ダブルクリックしている自分がいた。
膨らむ手繋ぎデートへの妄想
半信半疑でファリネを使い始めてみると、思った以上の成果があった。
いつもは電車の中で捕まる吊り革も汗でべったりになるのに。いつまで経っても爽快なまま。
人の前で商品説明をする時も緊張のせいで、手汗が止まらなくて、資料を配る時もなかなかうまく配れなかったのに、今では普通にできる。
これなら、もしかしたら、ずっと夢だった手繋ぎデートができるかもしれない。
手繋ぎデート…。誰と?
「あれ?神谷?」
そうそう、もちろん鳥山くんに決まってる。
え?
「え?あ?鳥山くん?」
「また偶然だな。神谷の会社ここら辺りなんだ」
「う、うん」
「案外近くにいたんだな」
「そ、そうだね…」
急にこんなシチュエーションこられても…。
今告白?いや、そんな急には無理でしょう!
差し出された彼の手に…
「あのー」
「あのさ」
鳥山くんと私の声が重なった。
お互いクスクスと笑い、『先にどうぞ』って譲り合う。
「じゃ、オレから。あの時大丈夫だった?」
「ん?」
「あのフォークダンスの日?あれから一度も神谷に会わないままオレ転校しちゃったから、ずっと気になってた」
鳥山くんの気になってた事ってその事だったんだ。
私何期待してたんだろう?
「あ、うん、ただの貧血だったみたい」
「そっか。なら良かった」
そこで、一度言葉を止めて、形のいい鼻先を掻きながらボソッと続けた。
「オレさ、神谷とフォークダンスしたかったんだよな」
「え?」
ちゃんと聞いていないとうっかり聞き逃してしまいそうな小さな声だったので、聞き返してしまった。
「オレ、実は神谷の事ずっと好きだったんだ」
え?え?え?嘘でしょう?
「私も、私も鳥山くんの事好きだった!」
「マジか?オレたち両思いだったんだ。改めて、オレと付き合ってくれますか?」
「はい」
差し出された鳥山くんの手を私はぎゅっと握った。
あー、こんな風に手を繋げるなんてファリネに出会わなかったら夢で終わったかもしれない。
ファリネの口コミ③「夏だ!花火だ!手汗だ!24歳たまちゃんの小さな恋の物語」
学生の頃から、手に汗を異常にかきやすく、授業の休み時間ごとにトイレに行ってました。
トイレで用を足すことは、私にとって手を洗うこと。
手あせを誰にも知られたくないコンプレックスで、アライグマのような勢いで手を洗う習慣があります。
一見、手洗いがマメな、キレイ好きな子に見えることでしょう。
卒業後、大手運輸会社にキャリアコースとして就職。
実家を離れて地方で一人暮らしをするなか、手あせは常に気になります。
おばあちゃんが就職祝いで買ってくれた、初めての軽自動車。ハンドルは湿ります。
職場では、共同でつかうパソコンを自分が使い終わるたび、マウスやキーワード、机などに手あせのあとがないか要チェックです。
夏、職場と海の日の出来事
アットホームな雰囲気の職場です。
入社して数ヶ月で仕事にも慣れてきて、年上の人たちから「たまちゃん」と呼ばれるようになりました。
そんななか、職場で海の日にみんなで行った海での思い出。
ちょっと気になる男性が出来ました。
制服でしか知らない細身の身体をしている2歳年上のコータ君。私服がステキでした。
案外、いい身体してたんだぁ。
プライベートでみるコータ君は違う人のようでした。
すると、「お、たまちゃん!これ持ってて!」と勢い良く渡されたのが水中メガネ。
元気な男性陣は、走って海にまっしぐらです。
あぁ、天気がいいなぁ、と私は一人悦に入りながら、水辺でコータ君から預かった水中メガネを、意味もなく洗いながらの水遊び。
しばらくして、海中を満喫し終わったコータ君が上がってきました。
待ってましたかのように、絶妙なタイミングで水中メガネを渡す私に、「お、ありがと!・・・たまちゃん、こんど花火大会いかない?」
海には水がある、花火大会は・・・
「うん」
自分がどういう返事をしたか、誤解されない声の調子だったかと、のちのち気になりました。
コータ君と一緒に花火大会に行くことは嬉しい反面・・・海には水があるから来たわけで。
手を洗う機会がある海は、私にとって手あせのことを忘れられる安心安全な場所なのです。
花火大会は水関係がどうだったかを、考え込んでしまいます。
確か、お店は多いけど屋台だろうし、水が出る蛇口はどこにあるのかと気になります。
コータ君に誘われた時、いい返事をする前に脳裏によぎるのが手あせの心配でした。
狩野さんのファインプレー
・・・花火大会、どうしよう。
運送会社は昼前になると、パートで働く年上の人たちが仕事終わりで、事務所で一服します。
「今晩なににするの?」
「何にしよっかぁ」
定番の会話です。
目線が合った50代の狩野さんに、「たまちゃんはいつも、お行儀がよく見えるねぇ」と言われました。
「えっ!?」
「ほら、いつもこう手をさ、いらっしゃいませーの姿勢でしょ」とニッコリ。
私も微笑み返し。
狩野さんは続けて、「うちの娘がさぁ、新陳代謝が良くて夏、すごく汗かくの、手にもよ!ネットでいいの見つけたとか言ってたわ」
ハッとした表情の私に、「あれ何だっけ、フ、フ、ファリネだったかな」と言いながら、「お先ねー」と流れるように狩野さんは帰っていきました。
3度目の給料は自分へのプレゼントに
家の帰るなり、メモ帳をパラパラとめくり、狩野さんが言っていたのは「ファリネ」で間違いないことを確認し、ネット検索。
これかぁ!
へぇー、私と同じ悩みがある人、結構いるんだぁ。
そろそろ3度目の給料日だし、コータ君との花火大会に間に合うように買っちゃおっかな!
初任給で両親にプレゼントしたし、2度目の給料でおばあちゃんと妹にプレゼントしたから、次こそ自分にでしょ!やけに強気になれる私。
「よし、ファリネ様、ご協力お願いします!」独り言が止まりません。
この勢いには、すでにコータ君に恋しちゃっていることでしょう。
次の日、仕事をしているふりをして、トラックで帰ってくるコータ君に話しかけるタイミングを狙ってばかりいる日でした。
「お帰りぃ、花火大会楽しみだね!」
「おう!」
ウチワで触れ合う二人の手
花火大会の日。
待ち合わせの時間が来るのが遅く感じて仕方がありません。
「ファリネ」を何回もつけて、確認済み。
「ファリネ」はサラサラしているわりには、乾燥しすぎなくていい感じです。
バックに入れたことを何度も確認し、コータ君との待ち合わせ場所まで、今しかできないゆったりした気分で向かいます。
歩いていて途中でもらったウチワがいい感じ。
あ、いた、先に立っているコータ君。
「待ったぁ?」
「いま来たとこ、ウチワいいなぁ」
「でしょ、はい!」と、ウチワをコータ君に渡すとき、手がけっこう触れました。
ファリネのおかげで、二人の恋の始まりです。
ファリネの口コミ④「握手の苦手だった27歳の私が、手汗が消えて青い目の彼ができた話し」
思い返せば中学の時、大好きだった先輩の卒業式の日でした。
「先輩!握手してください!」
当時おくてだった私は、好きだとも告白できず、握手を求めるだけで精いっぱい。
「いいよ」
笑顔で答えてくれた先輩と、悲願の握手!
ところが……
「うわっ、べたべた!すごい汗だね」
「い、いえ、これは……」
確かに緊張はしていたけど、私にとってはいつもの事で……
折角の握手も、手汗のせいで悲しいやら恥ずかしいやら、先輩のその一言は、私の中でいつまでも深く残る傷となったのでした。
アーネストとの出会い
そうこうしている内に、私も中学を卒業し高校へ。
子供の頃から海外ドラマに憧れていた私は、将来海外に渡る事も考えて必死に英語の勉強をしました。
その甲斐あって、大学の英文科を卒業した私は、かなり大きな外資系の会社に無事入社!
このまま順風満帆で……と思っていた私に、思わぬ壁が立ちはだかりました。
あの手汗です。
どうしてここで手汗?……と、思われる方も多いでしょうが、私の会社外資系と言う事もあり、かなり多くの海外のお客様がいらっしゃるんです。
私の前に立ちふさがった壁とは『握手』と言う文化。
にこやかに手を出されるその手を、握り返さなければならない苦痛。
私の手汗は、どう思われているんだろうか……
不快に思われていないんだろうか……
そんな事をいつも考えてしまう自分が、嫌になりかけていある日、彼と出会ったのです。
「はじめまして。アーネスト・ウェルチです」
青い瞳の彼は、流暢な日本語で挨拶をすると握手を求めてきました。
(ああ、また……)
そう思いながら、それを顔に出さないように握手をする。
自分でも触れ合う手の平が、じっとりするのを感じ、泣きそうになっていたその時――
「ごめんなさい。緊張してしまって、私、汗かいてしまってます」
手汗をかいていたのは確実に私の方なのに、彼はそう言って笑ってくれたのです。
手汗でデートの誘いに即答できない
アーネストは半年間、日本にある私の職場へと出向してきた関係会社の人でした。
同じ部署と言う事もあり、私たちは行動を共にする事も多く、私が彼に惹かれていくのにも、そう時間はかかりませんでした。
日常会話の日本語は全く問題なく喋れる彼でしたが、日本に来たのは初めてと言う事もあり、何もかもが楽しくてたまらない様子。
「今度の休み、浅草を案内してくれませんか?」
「えーと、それは?」
「デートのお誘いです」
思いがけない言葉に心臓がドキドキして、嬉しくて嬉しくて……
でも――
「よ、予定がわからないので、確認してみます」
「OK!お返事待ってますね!」
本当は予定なんてなかったけれど、また握手する事になるんだろうか……
いつもこんな手汗かいてたら、嫌われないだろうか……
そんな事を考えると、即答できない私がいました。
救世主は妹!?
「あ~~~、もうやだ!!」
壁にクッションを投げつけた私を見て、妹が驚いてこちらを見る。
「お姉ちゃん、どうしたの」
「もうやだ……どうしてうちの家系、こんなに手汗酷いんだろ……」
「あー、確かにね。お母さんもそうだし、遺伝なのかなぁ」
「辛い、しんどい……デートに誘われても、躊躇しちゃう」
「お姉ちゃん、彼氏できたの!?」
「え、あ!いやいや、まだだけどね?ちょっとその……気になる人から、誘われたって言うか……」
「いつデート?」
「保留にしてる」
「え、どうして?」
不思議そうな表情をして聞く妹に、かくかくしかじかと説明すると、妹がニヤリとして何かを取りだした。
「ジャーン!」
「何?それ」
「ファリネ!」
「ファリネって?」
「まあ、騙されたと思って使ってみてよ」
「う、うん」
私は半信半疑で、それを妹から受け取りました。
人混みで手を繋ぐシチュエーションに・・・
妹から渡されたファリネは、片手に納まってしまうサイズ。
言われた通りに冷水で手を洗うと、5回ファリネを手の平にポンポン。
そして、しっかりと手に揉み込みました。
「えっ、何これ。サラサラする……」
いつもベタベタしている私の手が、滑るようにサラサラするんです!(これなら、私……)
私は思い切って、アーネストに浅草デートを承諾する返事をしました。
そして当日――
その日は暑くも寒くもなく、絶好のデート日和。
でもお祭りがあるようで、中々の人ごみです。
「あっ!」
人の流れに流されて、はぐれそうになった私の手を、アーネストがつかみました。
「すごい人ですね。手、繋いでいましょう」
「えっ!」
「嫌ですか?」
いつもの私なら、スッと手を引っ込めてしまっていたのでしょうが、その日は違いました。
「はい……」
私は小さな小さな声で、そう答えたのです。
ファリネで人生が変わった♪
「お姉ちゃん、ファリネ良かったでしょ!」
「もう、最高!あんた、いつから使ってたの?」
「私も最近だよ。あ、でももう自分のは自分で買ってよね」
「はーい」
私は笑って答えました。
ファリネと出会ってから、私の生活は一変したと言っても過言ではありません。
海外からのお客様と挨拶する時でも、握手をしながら心からの笑顔で対応できるようになりました。
人と触れ合う事が怖くなくなり、性格も明かるくなれたような気がします。
そしてもちろん、彼とも……
「手、繋いでもいいですか?」
「はい!アーネスト、もちろんです!」
私たちの距離をなくしてくれたファリネに、そっと心の中で感謝する私なのでした。
ファリネの口コミ⑤「チョークがベタベタになった過去。25歳にして初めてマニキュアを塗ったデートへ♪」
私の手汗はもう物心ついた時には始まっている。
スポーツテストでボールを投げれば汗で滑ってまともに飛ばない。
行事でダンス何かあったら最悪だ。
ハンカチで手をふいてから、他の子と手を繋いだり、丹念に手洗いしてから何かをやるようにしていた。
授業でいきなり当てられた時なんか緊張しすぎて余計汗がでた。
握ったチョークがベタッとしてしまう位。
そんな時もハンカチで手をふいていたけど、一部周りの子達からヒソヒソされたりしていた。
新しい取引先の彼との出会い
学生時代は出来る対策も少なく、お金を掛けて治療するなども出来ずに手洗いと手をふく位で誤魔化していた。
そんな私も社会人になり、とある会社に入った。
中途採用だったから、同じ年の人達とは馴染めないし、たまに声をかけられるとビックリして資料に指がたくっきりの後がついてしまった。
流石に誰かに渡す資料に手汗がつくのは良くないと思い、どうなるかは分からないけど脇汗用の制汗剤をふってみたりした。
でも掌に効果はなかった。
そんな頃新しい取り引き先から挨拶をしに彼がきた。
しかもちょうど手が空いていたとゆう理由で私が案内担当になってしまった。
いつもより更に緊張してしまい何度手をハンカチでふいても次々汗が出て来て納まらなかった。
名刺交換で端を持つ指
初めてあった日は会社を案内するだけだったので、なんとかやり過ごした。
緊張する名刺交換もなるべく端をつかみよれたりしないように気を使った。
「今度近くまで来たらお茶しましょう」
と社交辞令に言われたセリフも嬉しかったけど、人と一緒にお茶なんて行けない。
それこそあがってしまってコップが滑るほど手に汗をかいてしまう。
勿論初めてあっただけでゆうのは何ですが、彼を見つめるとドキドキする感じがあってきっと一目惚れしてしまってるんだと思うんです。
でも会って間もないのにそんな感情出せない自分がいます。
手汗が酷くて恋愛なんてできない・・・
一目惚れしたのは時間が経てば忘れるだろうし、何より私、人より手汗が酷いんだから恋愛なんてできません。
また学生の時みたいにヒソヒソされたら。。
それなら踏み込んで行かない方がいい。
そう思いながらネットを読んでいたら手汗用パウダーと言うのをみつけた。
「・・ファリネ」
小さくて可愛らしい。
気になった時につける。
これなら化粧ポーチやスーツのポケットにいれておけそう。
今までの事もあり藁をもすがる思いとちょっと半信半疑な気持ちで注文してみた。
初めてのマニキュアと彼からの誘い
注文して早速届いた物をみてみた。
パウダーをつけるパフがふわふわして可愛い。
試しに手に着けてみる。
粉っぽい感じはないし、サラッとしてつけ心地もいい。
それに手だけ真っ白になったらどうしよう?と思っていたけど、そんな事もなくて、これなら手に少し自信がつきそう。
それから手汗がきになる時にちょっとかげでポンポンとつける様にした。
手汗をコントロールして人生でやった事がなかったマニキュアを初めて塗ってみた。
そしたらあるひ彼から連絡が。
「今日そちらの会社に伺うんです。その後お茶いきませんか?」
嬉しくて「はい」と返事をさせていただいた。
普段は女同士でもお茶にいったりしないけど、なんか今日はいつもと気持ちが違っていたから。
「あれ?今日はマニキュアしてるんですか?」
「はい」
「落ち着いた色で似合いますね」
「ありがとうございます」
「この前は緊張されてた様だから」
「すみませんでした。」
「コーヒーと何にしますか?」
「私もコーヒーで」
「2つお願いします」
と暫くしたらコーヒーが運ばれてきた。
そして二人同時に角砂糖に手を伸ばす。
「あっごめんなさい」
手がふれてしまった。
「あっいいいえ」
「お入れしますか?」
「一つお願いします。女性らしい手ですね」
「そんな。時々子傷が出来てしまって」
「俺の手はただゴツゴツな岩みたいだから」
「一生懸命お仕事しているからですよ」
「ありがとうございます。まだ会って2回目なのにナンパな奴に思われそうですが、今度はディナーに行きませんか?」
「私とですか?」
「はい後々はその可愛らしい手を繋ぐ事が出来たら・・なんて気の早い事も思ってます。」
私はこの日の出来事を感謝した。
ファリネは私の大事な味方です!