体臭でいじめられた小学校時代。母に助けてほしかった女性の体験談

ランドセルを背負った小学生と女の子の母親
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管理人

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今回は、小学生の頃に体臭が原因でいじめにあったことがあるという10代女性の体験談をご紹介します。辛かった経験を、勇気を出して伝えてくださいました。

体臭は、自分自身も辛いですが、周りの人の協力があったり、理解があることで大きく状況が変わることがあります。

体臭で悩んでいる人はもちろん、ご自分の周りで体臭に悩んでいる方がいた場合にも、どのように接してあげたらよいのか考えて頂きたいですし、特に体臭に悩むお子さんがいるお母様には読んでいただきたい体験談です。

学生時代に体臭でいじめられた私

私は学生時代、体臭でいじめられてきました。

初めて体臭でいじめられたのは小学校5年生の時、同じクラスの子たちからでした。

当時の私は運動が大好きで、休み時間には走り回ったり、ドッジボールをして遊ぶようなアクティブな子でした。

いつも汗だくになっていましたが、小さいころから沢山汗をかいていたので、特別気にすることもありませんでした。

いじめにあう前も、友達から「汗凄いね~」なんて言われていましたが、それは嫌味な言い方ではなく、純粋に汗の量に驚いていただけの話しでした。

 

ピンクの服を着た女の子の画像

 

突然クサイといじめられた小学校時代

私は当たり前に汗をかいて過ごしていたので、汗が嫌なものとか、クサイものとかを考えたことがありませんでした。

クラスメイトも1年生の時からずっと同じだったので、私が汗かきなのはみんな知っていましたし、それでもずっと一緒に遊んでくれていました。

体臭いじめは突然に

体臭でいじめられたのは突然。本当に前触れもなくその時はやってきました。

いつもの帰り道、一緒に歩いていたグループのみんなが、私よりも少し後ろを歩き始めたんです。

どうしたのかな?と思いつつも、私は普通に歩いていました。すると・・・

「なんであの子がここにいるの?」

「クサイから離れてほしい」

というコソコソ声が後ろから聞こえてきたんです。

「あの子って誰の事だろう?」

私はまさか自分のことだとは思わなかったので、ここにいない誰かのことを話しているんだなって思いました。

でも、自分が汗かきという自覚はあったので、私も気をつけなきゃって思いました。

汗クサイとどんなことを言われるんだろうと思いながら、後ろのコソコソ声に耳を傾けていると、

「一緒にいるとクサくなる」

「違う道から帰ろう」

という声が聞こえ、そのままみんないなくなってしまいました。

しばらく呆然としましたが、時間がたって「クサイあの子」って私のことだったんだと気づき、全身を締め付けられるような衝撃がはしりました。

その夜は胸が締め付けられるような苦しさで、なかなか寝付けなかったことを覚えています。

 

顔を隠す女の子の画像

 

体臭による集団いじめ

朝が来て、昨日の出来事は夢だったら良いのになって思いながら登校すると、そこには昨日の続きという現実が待っていました。

あえて明るく友達に「おはよう」と言ってみると、友達は挨拶を返してはくれませんでした。

何人かの子に挨拶をしても返事はもらえず、私はそこにいない状態になっていました。いわゆる「集団いじめ」の始まりでした。

クサイ私が悪いんだ

体育の授業のグループ分けキャンプの班決め修学旅行・・・。

何かのグループ分けをする時、私は誰ともグループになることができませんでした。

人数が足りていないところに入れてもらう。それも嫌がられながら入れてもらう日々。グループ分けは本当に苦痛でした。

それでも私は「クサイ私が悪いんだ」と思い、誰かを責めたり、誰かに相談したりはできませんでした。

 

女の子がピンクの傘をさす画像

 

小学生には体臭対策がわからない

私はクサイ自分が悪いんだと思っていたので、このニオイを何とかしなきゃと思いました。

小学生の私が選んだ体臭対策はお風呂でしっかり体を洗うことでした。

小学生の私にとっては、ほかの方法が思いつかなかったので、とにかく体をしっかり洗いながら体臭が消えるように祈っていました。

でも、いじめられるほどの体臭です。体を洗う程度ではどうにもなりませんでした。

今であれば消臭スプレーを試してみたり、石鹸を変えてみたり、食べ物で対策をしてみたりと色々な方法を試せますが、小学生にはそのバリエーションがありません。

自分なりに対策をしても改善されない体臭に、私は絶望感を抱いていました。

 

体臭を相談できたのは母、しかし…

いじめにあうまでは体臭なんて気にもしていなかった私ですが、いじめにあって以降は汗や体臭が恥ずかしいものなんだと強烈に感じていました。

だから誰にも相談出来なかったのは、クサイ自分が悪いからという理由だけじゃなく、クサイことを相談するのが恥ずかしいという思いもあったからです。

そんな恥ずかしい体臭でも、母には相談したいと思い、勇気をもって相談しました。すると母からはこんな言葉をもらいました。

「このくらい大丈夫!気にしない気にしない!」

母は本当に大丈夫と思っていたらしく、私の悩みを深く考えてはくれませんでした。

唯一相談できた母は、一緒に対策を考えてくれることもなく、体臭いじめは小学校卒業まで続きました

 

ランドセルの画像

 

小学校を卒業して始めた体臭対策

友達がいなくなって以来、ただ辛いだけだった学校生活。

今ならすぐにでも体臭対策をするのですが、小学生だった私はなぜか「卒業したら絶対治す」と決め、小学校卒業の日を待っていました。

卒業したら本屋に行って、臭いを治す方法を勉強して絶対に治して中学生になるんだ!!!って気持ちです。

別に卒業前に本屋に行けばいいのにって今なら思います。でも、当時の私にとっては「卒業したらこうする!」という断固たる決意がありました。

本屋には体臭対策がいっぱいあった

念願の小学校卒業後、私はその帰り道で本屋さんに行きました。体臭専門の本を見るのは恥ずかしかったので、女性誌の中の体臭対策のページを読んで勉強しました。

そこには体臭対策になるお風呂の入り方や、体臭を抑えてくれる食べ物や逆にクサくなる食べ物の情報、そして制汗剤や体臭を抑えるクリームなどの情報が載っていました。私が知らなかった情報ばかりで、今までに見たどんな本よりも胸が躍りました

本で調べた体臭対策を実践し、私の体臭はかなり減りました。

おかげで中学生になってからは、体臭のことを言われることはなくなっていました。

 

学生服を着た中学生の女の子の画像

 

今も残る体臭コンプレックス

体臭がクサイと言われなくなった私ですが、いまだに体臭はコンプレックスになっています。

中学時代は小学校で受けた体臭いじめの直後ということもあり、必要以上に体臭対策を行っていましたし、社会人になって以降も汗をかくのは嫌でした。

特に好きな人からクサイと言われたらどうしよう、言われなくてもニオイで嫌われたらどうしようという恐怖感みたいなものは常にもっていました。

子どものころに体臭でいじめられたという経験は、今の私にも恐ろしい出来事として強烈に残っています

母に助けてほしかったという本音

私は今、母に助けを求めることができません

それは体臭のことではなく、仕事のことや生活のこと、今抱えている不安なこと全てを母に相談できずにいます。

小学生の時、辛かった体臭いじめから逃れたくて相談したあの時に、私を助けてくれなかった母に、私は何も相談出来ません。

たかが体臭。気にしない人にとってはそうなのかもしれませんが、私にとっては生きるか死ぬかまで悩んだ一大事でした。

大人にとっては気にしないで済む悩みだったのかもしれません。本当に気にしない人もいるのかもしれません。母は気にしないタイプなんだと思います。

それでも私は母に助けてほしかった。私の叫びを受け止めてほしかった。

 

後ろ姿の女の子と母親の画像

 

お子さんが体臭で悩んでいるママへ

お子さんが体臭で悩んでいるママへ。

子どもにとって体臭はいじめに発展する一大事です。一大事なのに子どもには体臭をなんとかする知識がありません。

体臭くらいと思わずにお子さんと悩んで、一緒に対策を考えてあげてください

その時間は体臭対策だけじゃなく、将来の信頼関係づくりにも役立つ大切な時間になりますよ。

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