今回ご紹介するのは、そんな状況から、「あること」を改善することで完全に脱した女性のお話しです。
体臭の問題が解決することで、心持ちも大きく変わっていくのがよくわかるエピソードですので、ぜひ参考にしてください。
憧れてるのに叶わないドライブデート
20代前半の頃の私。社会人になってからの男性とのお付き合いは、学生時代の付き合い方とは違い、会う回数が多かったり、食事に行くのが当たり前だったり、毎日遅くまで連絡を取りあったり…
学生のように、時間的にも経済的にも制限されるものが多かった時代とは異なり、できる範囲が広がった20代になって初めてできた彼氏は、もう、極端に言えば、私にとっては王子様と言っても過言ではありませんでした。彼と過ごす時間は、まさに天国そのもの。
……あることだけを除けば……
それはわたしの一番の憧れでもあったドライブデートでした。
海に行ったり、遠くへ旅行に行ってみたり。学生では決して味わえないようなデートに昔から憧れていたのですが、この当時の私は彼氏とのデートでドライブデートだけはいつも必ず話をそらして、なんとか回避していました。
なぜかって?その頃の私は、自分のなんとも言えない体臭に悩んでいて、密室の空間を何よりも嫌がっていたからです。
自分でもその匂いに気づいているということは、相手はもっと感じているんじゃないかって思いますよね?もしもどこかのタイミングで、体の臭いを指摘をされたり、その体臭が原因で、この素敵な王子様と別れることになったら…と思うと、その恐怖から身を守ることしか考えられず、とにかくドライブデートを回避することしか考えられませんでした。
体臭って、人によって臭いが異なると思うのですが、私の場合は「お風呂上がりすぐ」は問題ありませんでした。けれど、お風呂を上がってから時間が経ったり、少しでも汗をかき始めると、すぐさま体がベタつき、油臭いような独特の臭いがしてくるのでした。
少しでも軽減しようと制汗剤や汗ふきシートで拭いたとしても、臭いが収まるのはほんの一瞬で、あっという間に元通り。やってもあまり意味がないものになっていました。
体臭が香水になってほしい!
自分が香水のような体臭だったらなぁ。と思ったことはないですか?私だけですかね?(笑)
一度臭いを気にしだすと、「なんでこんなに臭いんだろう?香水つけたら、匂いが混ざってなおさら臭いし、ずっとお風呂に入っているわけにもいかないし、あぁ、いっそのこと体臭が好きな香水の匂いに変えられる体になりたい」とバカみたいな夢を想像したりしていました。
そうすれば彼も、「いい匂い!」とか言って、私にずーっとベッタリなのではないか…と私の妄想は止まらず(笑)
でも女性の誰もが、パートナーとのロマンチックな妄想を一度はすると思うので、内容は違ったとしても、きっと言いたいことはわかってくれるだろうと思います(笑)
この時の私は、ドライブデートをまだ体験できていなかったので、車の中の密室空間でも、匂いを気にせず彼に近づいたりできることを夢見ていました。
ドライブを断りすぎて嫌われそうに…
まぁ、世の中はそんな甘くなく、逃げ切れるわけなんかありませんよね。いつもドライブの話をそらし続けてきた私に彼の一言。
「俺とドライブしたくないから、行かないの?それとも俺の運転が怖い?」
いやいや!決してそんなことは!私だって行きたいのですよ!でも体臭が…なんて嫌われることを恐れて口が避けても言えない。
でも、何も知らない彼は追い打ちをかけるかのように、「海行こ!海!暑くなってきたし来月の休みに行くから!絶対だからな!」
わぉ。強引すぎて返す言葉をなくした私、断ることをさせないかのような彼の嬉しそうな子供みたいにはしゃぐ姿を見て、行かないとは言えませんでした。
ドライブに行くために…母に相談することを決意
この話しが出た日、彼と一緒にご飯を食べ、別れたあと、帰りの電車の中で一人、携帯とにらめっこしながら帰宅しました。
あっ!
実は、このときの私が電車に乗るときに気をつけていたことがあります。それは、できるだけ他の乗客から離れていること。彼氏、友人問わず、すごく周りの目を気にしていたので人と関わるときは、会話をするときもとにかく離れて、なんとかして距離をあけて歩いたりしていました。
悩みに悩んで、自分では解決できず実家の母に相談。すると、今頃か?!と思う一言を言われました。
「あぁ、むかしから何か臭うとは思ってたんだよね(笑)若いからかなーなんて、気にしないようにしてたし女の子だから言うと傷つくかなって思ったから黙ってたのよ。」
母よ……。たとえ私が傷ついたとしても、もっと早く言ってくれ!もしかしたら、私の王子様がもうすぐ手の届かないところに行ってしまうかもしれないのに…。と思いながら話を聞いていました。
思いがけない、父と母とのエピソード
私の話をしているのに、なぜか途中から、うちの父の話をする母。何が言いたいんだ?と思って聞いていたのですが、実は父が昔一人暮らしをしていた頃、母がおつきあいを始めてすぐのデートのときに、父の体臭がとても臭かったという事を話し始めました。
自分がお付き合いをしている男性の体臭が臭いというのはショックではあったものの、「やり方次第で体臭は治せるんじゃないか?」と思い、父を嫌う前に、まずは自分ができることをして治してあげようと思ったらしいのです。その日から母は、いつもインスタント食品を食べて過ごしていた父に、毎日お弁当を作るようになったそうです。
好きなものを入れるのはもちろんだけど、体のことを考えて野菜も取れるようにと、一つのお弁当に6種類くらいの色とりどりのおかずを詰めていたそうです。しかも全部手作り。初めて知った出来事に、驚く私に母はこう言いました。
想定外の「食」の話
「一人暮らしって気楽だけど、一人だから料理なんてしないでしょ?カップラーメンやお惣菜のほうが楽だもんね。時間もかからないし。でも、メリットはそこだけど、デメリットもあるの。成人病になりやすいし、血液がドロドロになって、脳梗塞とか起こしちゃう確率が上がるのよ。
血液がドロドロっていうのは、汗をかいてもサラサラしてないし、体臭も出ることもあるらしいのよ。あなたは高校の時、お弁当じゃなくパンや買って食べることにはまっていたでしょ?友達もそうだったから仕方がないかもしれないけど、体の中は汚れていたのかもしれないね。」と。
さすが、看護学校に通っていただけある母、とっても勉強になりましたよ。この話を聞いた私は、この日から自分の食生活をしっかり見直すことにしたのです!極端ではありましたが、大好きな肉を一切やめ、低カロリーなものを中心に、野菜はこれまでの倍にして過ごすことを始めました。
そんな生活をして数週間。ふと気が付いたら、体重も減り、肌ツヤも良くなった自分がいたのです。そしてもちろん、体の臭いもほとんどしなくなっていたのです!
彼と覚悟のドライブへ!
意を決して迎えたドライブの日。自分の匂いが以前よりも消えてると感じた、自分の嗅覚を信じ、好きな香水を付けて、いざドライブへ!「たのむ!嫌わないでくれ!!!」と念じながら彼の車に乗り、ついに海へ。
すると車に乗ってすぐ、一つ目の信号で止まったときのこと。突然彼が顔を近付けて来たので戸惑っていると、彼から思いがけない一言を。「○○、香水変えた?めっちゃそそられる匂いなんだけど!他の男の近く歩くなよ?」
ん?香水変えてないけど。それまでのデートの時も、大量の香水をつけていたので、なんとなくは誤魔化しができていたのかもしれませんが、恐らく体臭と混ざって違う匂いに感じていたのでしょう。どうやらその日は違う香りのように感じたみたいなのです。
「私の体の匂い、消えているんだ!」と思うと、嬉しくてテンション上がりまくり!その日一日ウキウキ上機嫌で過ごせた私は、初めてのドライブデートがとてもいい思い出になりました。
これまで匂いを気にせず彼に近づいたりできることを夢見ていた私がウソのように、ずっと彼にくっついて離れない私。この日の私は、それまでの私からは想像もできないくらいに自信を持って海デートを満喫できました。
体臭は人それぞれ
体臭って人それぞれ。人間だれも、生きている生身の人間なので、まったく臭いのない人っていないと思うんですね。
汗臭さというのも気になると思うんですが、あくまでも汗のニオイは洗って落ちるもの。体臭は染み付いていたり、体の中から常日頃分泌されているものなので、逃げられない香りなのかもしれません。
20代は、特にまだまだ分泌も多い年頃なので、匂いが増すこともあるのかも知れません。今の世の中、沢山のサプリメントなど、さまざまな治療法が出回っていますよね。すぐに直したい!今すぐ体臭を治したい!と思えば思うほど、そうしたものに手を出してみたくなるとは思うのですが、一言言わせてください!
薬やサプリなど、お金がかかるところに手を付ける前に、まずは自分の食生活を見直してみてください!
お金がないから、高いから、無駄になったら損だから…。何かに手を出せば、必ずそういう悩みがついてくると思うのです。でも、食生活は何をとっても無駄になりませんよね?なので、体臭で悩んでいる方がいたら、まずは何より先に、是非この方法を試してみて下さい!
体臭で悩んでいる方へ
体臭で悩んでいる人というのは、もしかしたら体からのSOSが出ているのかも知れません。どの年代でも関係なく、体臭で悩んでる方というのは、もしかしたら偏った食生活をしているのかも…??
海藻や野菜は、血液をきれいにしてくれます!バランス良く食べて健康な体を維持し、体の中から綺麗にしましょう。
美しさは体の中と心から。きっかけは体臭だったとしても、そこから自分の生活を改善していくことで、自分の人生に自信を持っていられる女性であり続けてください。